むし歯予防デーに、歯を大事にすることに関心が持てるよう、歯みがきについて紙芝居を見たり実際に磨いたり、折り紙で歯ブラシセットを作ったりポスターを作ったり…、各クラスでいろいろな活動を楽しみました。
ご家庭では、お子さんの仕上げ磨きを行っていますか?
昨年、歯科医の先生から聞いたお話をお手紙で配布しました。
とても大切なことですのでこの場でもお知らせしますね。
『園で行う歯科検診、年中組さんまでの診察は、むし歯が見つかる子どもは少ないのですが、年長組さんの診察になったとたん、むし歯が見つかる子どもが急激に増えます。
いつも同じ現象だったので不思議に思い、検診をしてくださった歯医者さんにお話を伺いました。
年長組になってむし歯の子どもが増える原因の一つに、仕上げ磨きをしてもらう子どもが少なくなることがあげられるそうです。確かに、5歳ごろになると食べたり着替えたり、トイレだったり…何でもひとりで出来るようになりますね。りっぱに成長している姿ですものね。
でも、歯磨きの『ひとりで』はもうちょっと大きくなってからの方がいいようです。
歯磨きはむずかしい作業です。でこぼこした歯の隅々を磨かなければいけないし、いくら鏡の前でやっても見えにくいところの掃除です。大人だって、歯磨きをしていてもむし歯になることもあるくらいですから、小さな子どもにはとてもむずかしいことなのです。
特に5歳ごろからは一番奥の歯が増えたり(6歳臼歯といいます)前歯が抜けて永久歯に生えかわったりする子も増えてきますので、この時期に仕上げ磨きをやめてしまうのはとても危険ですよと歯医者さんがお話されていました。生え始めの歯は、やわらかくむし歯になりやすいそうです。仕上げ磨きを続けることはしんどいですが、永久歯に生えかわる小学生の間がんばっていれば歯は丈夫になり、中学生以降でむし歯ができる率がぐんと下がるそうです。
また、子どものむし歯ができやすいところは奥歯の歯と歯の間だそうです。そこに食べ物が残ってむし歯になってしまう子どもが多いそうです。仕上げ磨きの時にぜひ気をつけてみてあげてください。
家事・育児・仕事の両立で忙しい日々を過ごしている子育て世代にとって、「毎日続ける」ことはとても大変なことですが、スキンシップでもあり、我が子の顔を間近で見ることができるチャンスでもあります。それができるうちにぜひ「仕上げ磨き」を楽しんでみてくださいね。』